行きたい方向を見る!目線の重要性
「行きたい方向を見る」
教習所なんかで言われた人もいるかもしれません。
「そんな基本的なこと出来てる、見ないと運転できないでしょ?」そう思いましたか?
練習会でジムカーナを始めたばかりのライダーやノービス選手を教えることがあるのですが
ベテラン一般ライダーでも、これが出来てない人が多いです。下手したら選手でも出来てません。
実は私も10数年バイクに乗っていて最初の練習会で目線が送れてないと指摘されました。
バイクは見た方向に曲がる性質があります。
それは何故でしょうか?
今これを見ている あなた、リラックスした状態で首を90度真横に向けて左を見てください。
次に下を見て胸元を見て下さい。僅かに肩が動いて胸が左に向いてると思います。
ハンドルを持つように腕を上げてください。ハンドルを持っているとしたら左に切れてますね。
これバイクに乗っていて直進中にやったらバイクは左に逸れていきます。
人間は無意識に見ている方向に体を捻りハンドルを切ってるのです。
直進中だと少し逸れていくだけですが、バンク中だと かなり曲がります。
それと人間の構造上 見た方向に体を捻ると重心がそちらに移ります。
左を向いたまま歩くと左に寄っていこうとします。バイクに乗っている時も重心が傾きバンクしようとします。
上記の通り『見る』と言っても、目玉だけ動かし視界だけ確保するのではなく。
行きたい方向に首を捻り顔を向けて曲がるのです。
その時ハンドルと胸板は平行になっているのが基本です。(バーハンドルの場合)
では、今度は肩に思いきり力を入れてみましょう。怒りに肩を震わせるほど緊張させます。
その状態で同じように首を90度横に向けて下さい。肩も胸も回らない、もしくは回りにくいはずです。
この状態だと目線を向けてもステアは切れませんし、バイクがバンクして自動的にステアが切れるセルフステアも殺します。
肩に力を入れてはいけない、上体はリラックスすると言われてるのは この為です。
あとは視界とイメージ
バイクをコントロールするうえで『イメージ』というものは、とても大切です。『イメージ』を語りだすと長くなるので、
基礎的な『走行ラインのイメージ』を見てなぞって行くのです。
まずは全体を把握
次に、このラインを通るとイメージする
あそこに向かっていくと集中し顔を向ける
コーナーをクリアするたびに視界を確保し走行ラインのイメージを作り、コーナー出口を見るの繰り返しです。
これはジムカーナでも要領は同じになります。ただジムカーナはコーナーRが極端に小さいので目線や顔向けは、大袈裟なほど大きく動かします。
公道を走る際ガードレールや路面を気にして足元ばかり見るのは止めましょう。