Uターンのコツ
久しぶりに書きます。
訳あって年末、年始は書けませんでしたしタイピングの練習もさぼってました。
タイピングはブラインドでホームポジションと上の段を、ほぼミスなく打てたのが
ほとんど打てなくなってました(笑)
ブラインドじゃなければ打てるのは打てるけど変な癖ついててスピードは遅い。
完全に物になる前にサボると一気にレベルダウンするのはバイクの練習と同じですね。
何かを物にするには才能や環境ではなく少しでいいから継続することが大切です。
忙しいから出来ないは言い訳でしかありません。
確かに忙しく時間は無かったのですが、15分の時間すら取れなかったのかと言われれば いくらでも時間は作れたと思います。
一気にガッツリ何時間もタイピングしたり文才も無いのに一日一記事を数時間かけて書くなど最初に決めたペースがダメでした。
「そんな時間無いから出来ない」となってしまうのです。
今年の目標は一日数行でもいいから毎日書く、数分でも良いから毎日タイピングは続けるでいこう。
またホームポジションから出直して、地道に練習するしかないですね。
ブログも不定期更新になりますが毎日少しでもいいから書こう。
Uターン自在にできますか?
意外とベテラン一般ライダーでも苦手だったりします。
かくいう私もジムカーナ始める前は10年バイク歴があり峠でタイヤの端まで使え ましたがUターンがフラフラして不細工でした。
ジムカーナ練習会に行くキッカケは低速でも高速でも自在に格好良くバイクを操りたいのが動機でした。
なぜ10年乗ってもハンドルフルロックのUターンが苦手だったのか
答えは簡単『やる機会が少ないから』
バイクは基本的にバンクして曲がる乗り物で、そこいらの交差点でもハンドルをストッパーに当てるまで切ることは殆ど無く
ツーリングや峠を走りに行っても駐車場からの取り回し以外でフルロック切ることはありません。
その駐車場でも狭すぎたら押して歩けますし広ければ悠々回れます。
しかしUターンと言うものは片道1車線道路や峠の狭い道でやる場合。狭い場所でやることになります。
バンクだけでは回れなく低速でハンドルを切る必要があります。
何年バイク歴があろうとも日常的にやっていない事を自在にやるのは無理です。
なぜUターンは普通に走るより難しいのか
低速だからです、バイクは低速であればあるほど不安定でバランスが取りにくい乗り物です。
まともな状態のバイクならアクセル開けたままの状態で人間が乗らずにバイクだけ走らせると転倒しないで走り続けます。
慣性力によってバイク自身が自動的にバランスを取るように設計されています。
停止時に直立させようとしても転倒してしまいます。
これは大型バイクだろうが自転車だろうが二輪車であれば共通の特性です。
教習所の一本橋を遅く走らせるほうが、バイクのバランスに頼れず人間がバランス取らなければいけないので難しくなります。
こんな状態で方向転換し180度曲がるのだから難しくなって当然。
ではスピードを出してフルロックUターンすれば安定するのか?
それは不可能です。ハンドルは切れば切るほど失速します。
スピードを出すと内向力と遠心力のバランスが取れずに
ハンドルを切った方向と逆にバイクが倒れようとします。
それに対向するためにバンクが必要になります。
スピードを出してバンクすればハンドルは切る量が減り大回りになります。これはもうUターンではなくコーナリングですね。
スピード計測はしていませんが速く短時間に曲がることを求められるジムカーナでも時速30kmでフルロックターンは絶対無理でしょう。
まとめるとハンドルを切って小回りする場合 徐行の速度まで落とす必要があり。人間自身がバランスを取りバイクを支える必要があります。
まずはフォームと目線
以前書いた、腕を外側から風船を抱え込むようにグリップを握りにいくフォームをします。
ターン中にヒジが脇腹に当たらないように脇を軽く開きます。
グリップは真正面から握ると
ハンドルを切ると窮屈で操作しにくくなるので(とくにセパハン)外側からドアノブを回すように操作します。
ではスタンドを立てて止まってるバイクに跨がってみましょう。
サイドスタンドを立てて跨がると車体は微妙に左にバンクした状態になります。
脇を開いたフォームを取りハンドルを持ち
行きたい方向、Uターンなら左真後ろを見ましょう。
体を捻りながら左にターンするのを想定してハンドルは一杯左に切りましょう。
ハンドルを切るときは腕で押し引きせずに体の捻りに合わせて切ります。
胸とトップブリッジは平行しながら動かします。
真後ろまで体を捻ったら、そのままの姿勢で左手をタンデムシートかシートカウルに持っていきます。
届かない場合は目線を真後ろまで向けれてません。
触れたら体のフォームを固定したまま、左手はハンドルに戻してやります。
これがターンの基本フォームになります。
実際の公道でのUターンは左ではなく右旋回になりますが形は同じです。
積極的にリアブレーキを使おう
低速は車体が倒れやすくバランス崩しやすいと書きましたが、低速でも安定感を出す方法はあります。
それはリアブレーキ
まずギアをニュートラルに入れアクセルを捻りエンジン回転を上げます。
バイクによりますが、3000rpm~4000rpmタコメーターが無い機種ならエンストしないほどほどの回転に一発で上げ、その回転をキープしてください。
一発で上がらなかったり回転がフラフラ不安定なら、そのまま一定回転をキープできるよう練習しましょう。
これが難しければ思いきってアイドリングを調整し上げても構いません。
クラッチを切り一速に入れ半クラッチで発進
単気筒なら半クラッチのまま、SSのようなクロスミッションで一速のギア比がロングなバイクも半クラッチ操作のままエンストしないように進む。
400ネイキッドのように粘りのあるエンジンのバイクならクラッチを繋いでも構いません。
アクセル(&半クラ)状態のままリアブレーキを踏み引きずります。
この駆動力を利用したトラクションコントロールだけでバイクは驚くほど低速で安定します。
Uターンならフロントブレーキは無視してOK
ギクシャクするなら練習だけと割りきってアイドリング上げてみるとやりやすいですよ。
余談になりますが、ジムカーナで脱ノービス狙うならアイドリングやリアブレーキに頼りすぎた乗りかたは安定しすぎてターンスピード死ぬので選手レベルの方はアクセルコントロールとリアブレーキの微調整を覚えましょう。
姿勢はリーンアウト
これは書くか迷いました。
ジムカーナ初心者や一般ライダーを指導する時
バイクが倒れるのを怖がってハンドルで上体を支えてバイクの行きたい方向と逆に体を逃がしてバランスを取ろうとし
結果バイクと人間が喧嘩してフラフラする『なんちゃってリーンアウト』の方が多いのです。
トラクションは逃げるし上体は固まって体捻りにくいし良くないですね。
が、本当のリーンアウトは失速するデメリットはありますがバンクとフルロックを両立し小回りが効くので
旋回スピードを速くする必要のない公道でのUターンでは推奨します。
ちなみにジムカーナでのターンは乗り手の癖や技量、車体のマッチングでリーンイン、リーンウィズ、リーンアウトと人によって様々です。状況によっても使い分けます。
下半身を使えてるか否か、上体はリラックスしているか否か
シートの角に乗るほどリーンアウトしイン側ステップを踏み込みアウト側の膝でタンクを下に押し込み
上体はリラックスして上体の体重をバイクに乗せるイメージです。ハンドルで体を支えず下半身で支えます。
上体は倒さず地面と平行になるように残しておきバイクだけを寝かします。
いきなりハンドルを切らない
よしUターンするぞ!停止からハンドルをフルロックに入れて発進!
これは慣れた人間なら出来ますが、慣れないうちは難易度が上がるので止めましょう。
バイクはハンドルを切って曲がるのではなく
バンクすることによってハンドルが切れて曲がる
という基本があります。(セルフステア)
まずは少しでも真っ直ぐ発進して、倒しながら勝手にハンドルが切れてくるのを邪魔しないように人間が手伝う感じで切りましょう。
まとめ
・脇を開いてハンドルを切っても邪魔にならないフォーム
・アクセル(機種によっては半クラ)&リアブレーキ
・目線は真後ろに
・少し進みリーンアウトでバンクさせる
・体を捻る
・バンクで切れて行くハンドルを邪魔しない
この流れです。
最後に
練習場所は選びましょう。
練習中は上手く出来なくて当たり前です。
ビュンビュン車通りが多い公道で、いきなりUターンの練習は止めましょう。
できるだけ広い場所で歩行者や四輪が居ないところが良いでしょう。
私はジムカーナ初心者のころは、夜中の工業団地の広い道路で練習しました。
見通しが良く車はほとんど通りませんし来たら止まってやり過ごしました。
くれぐれも他人の迷惑にならない(騒音的な意味でも)場所で練習しましょう。